MAHJONG PRACTICAL GUIDE
麻雀のコンボ理論とは?待ちの組み合わせと危険牌の考え方
危険牌を一括りにせず、どの待ちの形が何通り残るかを整理するのがコンボ数の学習です。ここでは見えていない物理牌の組み合わせを数える基本モデルを使います。相手の完全な手牌の数や、放銃率そのものを求める記事ではありません。
まず押さえたいポイント
- 残り枚数と、待ちを作る組み合わせ数を分ける
- スジはフリテン、カベは必要牌の不足として形を除外する
- コンボ数の大小だけで放銃率や最善打牌を決めない
コンボ理論で分かること
ある牌でロンされると仮定したとき、その牌を待つターツや対子が作れるかを一つずつ確認します。同じ5萬でも、3萬4萬がほとんど見えていない場と、3萬が4枚見える場では、残る形が違います。
この整理は守備の判断材料の一つです。相手が実際にどの待ちを持っているかは分からないので、局所形の組み合わせを全て等確率で起きる事象とは扱いません。
残り枚数を先にそろえる
牌種ごとの見えている総枚数をVとすると、見えていない枚数Rは4−Vです。自分の手牌、4人の河、副露、ドラ表示牌を含めます。Rは山だけの枚数ではなく、他家の隠れた手牌や王牌も含む上限です。
ポンされた捨て牌は、河の履歴と副露の表示に両方現れても同じ1枚です。実戦モードは136枚の物理IDで一度だけ数えます。シミュレーターに集計値を入れる際も二重加算を避けます。赤5は通常の5と同じ牌種です。
両面・カンチャン・ペンチャンの計算
異なる2牌a・bが必要なら、残りR(a)枚のどれを使うかとR(b)枚のどれを使うかを組み合わせ、R(a)×R(b)を数えます。5萬を両面で待つ局所形は3萬4萬と6萬7萬。周辺牌が全て4枚残りなら16+16=32コンボです。
5萬のカンチャンは4萬6萬なので16コンボ。3萬のペンチャンは1萬2萬、7萬のペンチャンは8萬9萬です。2萬3萬と7萬8萬は両面ですが、1萬2萬や8萬9萬を両面に混ぜません。異なる色や9と1をつないだ形、字牌の順子系ターツも作りません。
シャンポン・単騎の計算
同じ牌の対子では2枚の順序を区別しないため、R×(R−1)÷2です。4枚残りなら6、3枚なら3、2枚なら1、1枚以下なら0。単騎の必要牌は1枚なのでRそのものです。
シャンポンは対象牌の対子だけを数えます。別の対子が成立するかは不明です。相方を指定した場合は、その相方が残り2枚未満のときと本人の河にあるときに除外しますが、相方の物理組み合わせを掛けて完全な手牌数へ広げることはしません。
スジ・カベとの関係
リーチ者の河に2萬があれば、2萬・5萬待ちの3萬4萬はフリテンです。5萬について、その両面分だけを除外できます。ただし6萬7萬の5萬・8萬待ちは残り得ます。スジで全部のコンボが消えるわけではありません。
3萬が4枚見えていれば3萬4萬を持つことはできず、その項は0×R(4萬)=0です。3枚見えなら1枚は残り、形は成立し得ます。カベ・ワンチャンスの違いを、掛け算に必要な牌の枚数として確認できます。
フリテンによる違い
基本モデルは枚数だけを使います。対リーチモデルでは本人の河を使い、一方の待ちを捨てている両面は他方の牌でもロン不可として除きます。河に対象牌自身があれば、モデル内の全ての待ちから除外します。
他家の河を本人のフリテンとして使ってはいけません。また、この入力だけでは見逃し・同巡フリテンや、完全な手牌を分解したときの別の待ちによるフリテンを網羅できません。ツモは別の条件であり、ロン用に除外した項をツモ確率として読み替えません。
コンボ数と放銃率は違う
32コンボは32%を意味しません。両面、対子、単騎は出現頻度も成立の過程も違い、同じ合計の牌でも牌種や内訳が違います。単純合計の分母に場の全コンボを置いて確率を作ることも、このアプリではしません。
麻雀数理研究会の公開部分ではコンボ数と実測危険度を区別して集計しています。本記事とアプリは独自の練習モデルであり、その実測表や有料部分の数値を転載・推定して表示していません。
実戦での活用例
5萬と8萬を比べるときは、まず同じ指標で比べます。両面のみなら、周辺が全て4枚残る抽象例で5萬32・8萬16です。次にカンチャン、ペンチャン、縦待ちが残るかを別に確認します。
その後で、自分の手の価値、切ると失う受け入れ、相手の打点、巡目、現物の枚数、点棒状況を加えて押し引きを考えます。少ないコンボの牌を選ぶ練習の正解と、対局で最も得な打牌とは別です。
トレーニングとシミュレーターの使い方
計算モードは指定牌の数を4択か整数入力で答えます。比較モードは2〜3牌の、明示した指標が少ない・多い候補を選びます。実戦形式では、自分の14枚、4人の河、副露、ドラ表示牌から可視枚数を拾って同じ計算をします。
シミュレーターは対象を1〜3牌選び、見えている枚数を変更すると再計算します。対リーチモデルの本人の河は総枚数の内数です。共有URLに枚数・対象牌・モデル・指定したシャンポンの相方が保存され、同じ入力を再現できます。成績と復習問題は端末内保存です。
計算の前提と限界
通常の4人打ち、各牌種4枚の局所形を対象にします。七対子の単騎、国士無双、複雑な多面待ちの全分解は基本モデルに含みません。表示した単騎は通常手の雀頭待ちを作る1枚の選び方です。
各項を足した値は、4面子1雀頭の完全な手牌の総数ではありません。別の面子や雀頭で同じ牌を使う条件、役、相手の実際のテンパイ状態、出現頻度を同時に証明していません。実戦形式は合成スナップショットで、全巡の打牌過程を再現する牌譜ではありません。
FAQ
32コンボなら放銃率32%ですか? 違います。コンボは牌の組み合わせの個数です。待ちの出現頻度や牌種などを考慮した実測モデルなしに、確率へ換算できません。
赤5は別に数えますか? この計算では通常の5と同じ牌種です。通常の5が2枚、赤5が1枚見えるなら5は計3枚見え、残り1枚です。
他家が2萬を捨てたら5萬の両面を消せますか? リーチ者本人が2萬を捨てていれば3萬4萬の両面はフリテンでロン不可です。他家が捨てた2萬は可視枚数に含めるだけで、本人のフリテンには使いません。
シャンポンの相方が分からなくても数えられますか? 対象牌の対子を作る組み合わせだけは数えられます。もう一つの対子や、その相方のフリテンを証明する数ではありません。シミュレーターでは相方を指定して追加の除外を確認できます。
0コンボなら絶対に安全ですか? このモデルで対象にした局所形が残っていないという意味です。七対子、国士、複雑な多面待ちや見逃し条件を網羅していません。本人の現物によるロン不可と、限定モデルの0を同一視しないでください。
実戦形式は本物の牌譜ですか? 雀フォリオの合成教材です。136枚の配分とリーチ者の合法テンパイを内部検証しますが、実際の打ち手の行動・出現頻度・心理を再現する牌譜ではありません。
参考文献と独自教材の範囲
木村尚嵩『麻雀コンボ理論 放銃率の見積もりと押し引き戦術』竹書房、2026年。書誌情報は出版社の発売告知で確認しました。書籍本文全体を確認・転載したものではなく、問題・牌図・解説は雀フォリオが独自制作しています。
実測危険度を学ぶ場合は、研究記事の解析対象・巡目・牌種などの条件も合わせて確認してください。ここでの数え方を、文献全体や著者の監修を受けた実装と称するものではありません。
出典:竹書房による発売告知 / 麻雀数理研究会の公開解説
牌で見る例
牌の形を目で見ると、ルールや役の条件がかなりつかみやすくなります。
6つの局所形で計算を分ける
以下は計算対象のターツ・対子です。完全な13枚手牌ではありません。各例の可視枚数は独立した条件です。




3萬2枚見え・4萬1枚見え:2×3=6コンボ。




6萬・7萬0枚見え:4×4=16。①と合わせ22コンボ。



4筒1枚見え・6筒2枚見え:3×2=6コンボ。



1索・2索が1枚ずつ見えると3×3=9コンボ。両面とは数えません。



東1枚見え:3×2÷2=3コンボ。相方の対子は未指定です。


白3枚見え:残る1枚の選び方なので1コンボ。
PRACTICE
2問で確認
牌図は局所形です。回答を開く前に、フリテンと見えている枚数を別々に確認しましょう。
5萬の両面を1つ消せる河は?


対リーチモデル。リーチ者本人の河に2萬があり、3萬・4萬は0枚見え。
答えを見る
3萬4萬の16コンボをロン用から除外します2萬・5萬待ち全体がフリテンです。6萬7萬の5萬・8萬待ちまで消えるとは限りません。
字牌を2枚持てる組み合わせは?


中が2枚見えている基本モデル。残り2枚。
答えを見る
シャンポン部分1、単騎2、合計3コンボ残る2枚を対子に選ぶ方法は一つ。単騎はどちらの1枚を使うかで2通りです。順子系の形はありません。
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計算・比較・実戦形式・任意入力の4モードで、同じエンジンの計算過程を確認できます。
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