MAHJONG PRACTICAL GUIDE
受け入れ最大が正解とは限らない何切る10選
受け入れを数えられるようになった中級者向けです。次に手が進む枚数を基準にしつつ、何を守るために速度を譲るのかを10例で考えます。
雀フォリオ運営 / 作成 / 更新
まず押さえたいポイント
- 先に最小シャンテンの最大枚数を知る
- 速度を譲るときは守る利益を具体化する
- 危険度や期待値を枚数だけから算出しない
最大枚数を知ってから、目的を一つ加える
受け入れは、手が一段階進む牌の枚数です。次に引く牌だけの比較なので、アガリまでの速さ、点数、他家への安全度は別の情報になります。下表の通常手の数値と、各例の条件を一緒に見てください。
同じ牌姿でも、東1局の序盤と南4局のラス目では欲しい結果が変わります。別の打牌を選ぶなら、何枚・何段階の進行を譲り、何を得るのかを言葉にします。
具体的な局面で比べる
以下は雀フォリオ運営が学習用に構成した局面です。特記がない例は4人打ちリーチ麻雀、赤牌なし。複数の手牌を並べる箇所は、前後の変化または別々の候補として表示しています。
局面 01
テンパイより現物を選ぶ
南3局12巡目、トップ目。9索はリーチ者に未通過、3筒はその相手の現物。ほかの相手の安全は別に確認する。















| 切る牌 | 進行 | 枚数 | 有効牌 |
|---|---|---|---|
| 9索 枚数基準 | テンパイ | 4枚 | 4筒 |
| 3筒 | 1向聴 | 38枚 | 5萬・3筒・4筒・5筒・6筒・7筒・4索・5索・6索・7索・8索・9索 |
チェッカーには手牌14枚を渡します。公開牌は上の図に合わせて追加入力すると、この記事と同じ未見枚数を確認できます。
判断の分かれ目安い愚形テンパイのためにトップの点棒を大きく危険にさらすかを比較します。現物切りを推す条件でも、他家への無条件の安全までは意味しません。
局面 02
孤立ドラを残すか
南4局6巡目、ラス目。9萬がドラで、今の役と点数では目標順位に届かない。















| 切る牌 | 進行 | 枚数 | 有効牌 |
|---|---|---|---|
| 9萬 枚数基準 | テンパイ | 4枚 | 4筒 |
| 3筒 | 1向聴 | 29枚 | 5萬・7萬・8萬・9萬・3筒・4筒・5筒・6筒・7筒 |
チェッカーには手牌14枚を渡します。公開牌は上の図に合わせて追加入力すると、この記事と同じ未見枚数を確認できます。
判断の分かれ目条件を満たさないアガリを急ぐより打点を作る余地はあります。ただし孤立ドラを持つだけで必要打点ができるわけではありません。
局面 03
役のない鳴きを避ける準備
東2局4巡目。門前で進められる手。今後チーを考えるなら、タンヤオなどの役を別途確保する必要がある。
判断の分かれ目123の面子を崩してまで鳴きやすさを買うかを考える例です。タンヤオ化が保証されない以上、通常は門前の速度も有力な選択肢です。
局面 04
フリテンになる待ちを避ける
東3局8巡目。自分の河に4萬があり、今後もロンを重視したい。















| 切る牌 | 進行 | 枚数 | 有効牌 |
|---|---|---|---|
| 9筒 枚数基準 | テンパイ | 6枚 | 1萬・4萬 |
| 3萬 | 1向聴 | 34枚 | 1萬・2萬・3萬・4萬・5萬・6萬・7萬・5筒・7筒・8筒・9筒 |
チェッカーには手牌14枚を渡します。公開牌は上の図に合わせて追加入力すると、この記事と同じ未見枚数を確認できます。
フリテン確認に使う自分の河:4萬(上の公開牌に含む)。9筒切りは捨て牌フリテンで、待ち全体でロンできません。ツモは可能ですが、見逃しによる同巡内フリテンなどは別に確認します。
判断の分かれ目9筒切りは1・4萬待ちですが、4萬を捨てているので1萬でもロンできません。チェッカーの枚数にはフリテンの不利は入らないため、待ち全体と自分の河を別に確認します。
局面 05
安全牌を1枚残す
東2局7巡目。東は他家3人全員の現物。自分は門前、満貫を必要とする点差はない。

















| 切る牌 | 進行 | 枚数 | 有効牌 |
|---|---|---|---|
| 東 枚数基準 | テンパイ | 7枚 | 1萬・4萬 |
| 3萬 | 1向聴 | 24枚 | 1萬・2萬・3萬・4萬・5萬・6萬・7萬・5筒 |
チェッカーには手牌14枚を渡します。公開牌は上の図に合わせて追加入力すると、この記事と同じ未見枚数を確認できます。
判断の分かれ目攻撃される前から常に安全牌を持つ必要はありません。手の進みが鈍いときほど、失う受け入れと守備の余地を比較する価値があります。
局面 06
終盤は形よりテンパイ
南2局16巡目、全員のアガリがなければ通常のノーテン罰符を精算。9索は攻撃者に通っているという条件。















| 切る牌 | 進行 | 枚数 | 有効牌 |
|---|---|---|---|
| 9索 枚数基準 | テンパイ | 4枚 | 4萬 |
| 3萬 | 1向聴 | 29枚 | 3萬・4萬・5萬・6萬・7萬・5筒・6索・7索・8索・9索 |
チェッカーには手牌14枚を渡します。公開牌は上の図に合わせて追加入力すると、この記事と同じ未見枚数を確認できます。
判断の分かれ目ここでは速度とテンパイ維持を優先する理由が強まります。『最大を外すべき例』ばかりではなく、条件を考えた結果として速度に戻る例です。
局面 07
ドラ対子を壊す前に
東1局5巡目。5萬がドラ、門前で進める。















| 切る牌 | 進行 | 枚数 | 有効牌 |
|---|---|---|---|
| 1索 枚数基準 | テンパイ | 4枚 | 4筒 |
| 5萬 | 1向聴 | 12枚 | 2萬・5萬・4筒・1索 |
チェッカーには手牌14枚を渡します。公開牌は上の図に合わせて追加入力すると、この記事と同じ未見枚数を確認できます。
判断の分かれ目速度と打点が同じ候補を指す場合は無理に対立を作りません。最大枚数から外れる前に、ドラを残したまま速くできないかを探します。
局面 08
共通現物が少ない2軒リーチ
南3局13巡目。1索は一方のリーチ者だけの現物、4筒は2人の共通現物。

















| 切る牌 | 進行 | 枚数 | 有効牌 |
|---|---|---|---|
| 1索 枚数基準 | テンパイ | 7枚 | 5筒・8筒 |
| 4筒 | 1向聴 | 25枚 | 2萬・4筒・5筒・6筒・7筒・8筒・1索・2索・3索 |
チェッカーには手牌14枚を渡します。公開牌は上の図に合わせて追加入力すると、この記事と同じ未見枚数を確認できます。
判断の分かれ目片方の現物を『安全牌』と一括りにしない例です。共通現物が尽きた後の手順も考えてから守備を選びます。
局面 09
見えている待ちを引く
南1局9巡目。3索が河と副露に計3枚見えている想定。下表はこの3枚も差し引いた枚数。

















| 切る牌 | 進行 | 枚数 | 有効牌 |
|---|---|---|---|
| 9萬 枚数基準 | テンパイ | 1枚 | 3索 |
| 2索 | 1向聴 | 31枚 | 7萬・8萬・9萬・2筒・5筒・2索・3索・4索・5索・6索 |
チェッカーには手牌14枚を渡します。公開牌は上の図に合わせて追加入力すると、この記事と同じ未見枚数を確認できます。
判断の分かれ目3索が3枚見えているので、この例の待ちの残りは最大1枚です。枚数を減らしてもテンパイを取る目的があるか、巡目と打点で考えます。
局面 10
着順に届く役を残す
南4局5巡目、2着目からトップを狙う。1萬切り後はタンヤオがありますが、現在の愚形テンパイの打点では条件を満たさない想定。














| 切る牌 | 進行 | 枚数 | 有効牌 |
|---|---|---|---|
| 1萬 枚数基準 | テンパイ | 4枚 | 4筒 |
| 3筒 | 1向聴 | 41枚 | 1萬・2萬・3萬・4萬・5萬・6萬・7萬・3筒・4筒・5筒・6筒・7筒・8筒 |
判断の分かれ目必要打点を確認せず『手変わり待ち』とするのも危険です。オーラス条件計算で必要なロン・ツモを調べてから方針を選びます。
間違えやすい考え方
守備や必要打点を理由にするだけで、失うシャンテン数を確認しない。
手牌だけの理論枚数を、相手の手牌や山まで把握した実際の枚数と読み替える。
次の対局で使う手順
対局中は『進行・打点・守備・着順』のうち今もっとも重要な一つを選びます。最大枚数の候補と違う牌を切るなら、その理由を一言で説明します。
復習では同じ14枚をチェッカーへ渡し、まず数値を確認します。次に河と点棒を足して、判断を変えた条件を記録してください。
前提と判断の限界
10例は教材用の構成局面です。実際のプロの牌譜や実測成績ではなく、危険牌の放銃率・選択肢の期待値は算出していません。
TRY IT
この内容を実際に練習する
各例の14枚を入力し、通常手のシャンテン数と受け入れを比較します。
牌理チェッカー攻撃と守備の条件を変えて比較します。
押す?オリる?テンパイまであと一歩。受け入れと良形を比べる何切るです。
イーシャンテン何切る